ドイツでのサポート

行政

ソーシャルワーカー(Sozialarbeiter)

子供に障害があるという診断がつくと、区役所の児童福祉課(Jugendamt)から、私があなたたちの子供の担当のソーシャルワーカーです、という通知がきます。区役所で面談するのが基本ですが、気軽に家庭訪問も頼めます。最初の面談の際には子供も同席して、どのようなタイプの子供なのか観察することが多いようです。

彼らは障害児をめぐる行政サービスに精通していて、どのような問題の際にどこの機関に出向けばよいのか、事細かにアドバイスしてくれます。子供をどこかに預けたいときに、どこが適当なのか、費用は誰が負担するのか、というような具体的な相談にも応じています。

ただ、膨大な量の仕事を抱えている人が殆どなので、なにか頼みごとがある際に難色を示すこともままにあるようです。そのような場合には、例えばSPZの専門医に間に入ってもらったほうが話が早いでしょう。

区役所 (Schulamt)

幼稚園や学校が別の地区にあったり、一人で通うのが難しい場合、送迎バスの申請ができます。

Einzelfallhelfer

行政サービスの一環として区役所の児童福祉課が障害児のいる家庭に派遣する、教育・療育を担う支援者のことで、問い合わせ先はソーシャルワーカーとなります。

基本的に認められるのは子供が小学校に入ってからですが、特例として幼稚園児にも適用されることがあります。

支援内容は子供の障害の程度に応じて多岐にわたるものの、子供と一緒に外出して、社会生活を学びながら余暇を過すという形になることが一般的です。

障害者手帳 (Schwerbehindertenausweis)

ドイツでは、日本の療育手帳に相当するものはなく、障害者手帳のみの交付となります。障害者手帳と言ってもノートのような物ではなく、ハガキ大の紙、もしくはクレジットカードサイズのカードです。

問い合わせ先

Landesamt für Gesundheit und Soziales (www.lageso.berlin.de)

Versorgungsamt

KundenCenter im Versorgungsamt

(Tel. 90229 64 64, 月-金 7-19 時, Sächsische Straße 28, 10707 Berlin)

交付手続きは簡単で、上記のサイトからダウンロードできる申請書と医者の診断書、報告書などをまとめて提出すると、役所のほうから通知が来ます。場合によっては保健所の医師の診断が必要になる場合もあります。

障害者手帳に記載されているのは、障害の程度を示すパーセンテージ、それからどのような種類の障害を抱えているかの区分わけで、たとえば Bl (Blindheit 盲目)Gl (Gehörlosigkeit ろう)H (Hilflosigkeit 常に介助が必要)B (Begleitung交通機関を利用する際に必ず付き添いが必要 ) などの記号が表記されています。

障害者手帳を提示することで各種の割引が受けられるほか、B の文字が表示されている場合は、本人だけでなく、付き添う人も公共の交通機関をドイツ全土で無料で利用できます。

 

保険

介護保険 (Pflegekasse)

介護サービスを受けるまでの流れ

1. 申請

かかりつけ医、もしくは専門医に相談した上で、健康保険(Krankenkasse)の一部である介護保険(Pflegekasse)に直接問い合わせると、申請用紙が送られてくるので記入の上返送します。

2. 要介護認定

第三者機関であるMDK(Medizinischer Dienst der Krankenversicherung) から派遣された人が聞き取り調査をします。身辺の自立ができているかどうか、食事や入浴の介助にどれくらいの時間が費やされるか、かなり細かく聞かれます。結果は健康保険に送られ、そこで最終的な判断が下ります。医者の報告書などは前もって揃えておくことをお勧めします。

3. 結果通知

介護段階は原則として5段階です。通常の場合、介護段階の更新申請をする必要はありません。一定の間隔をおいて、MDKのほうから再度の聞き取り調査を実施する旨、通知が来ます。ただ、介護が適切に行われているかどうか、介護サービス事業所(Pflegedienst)が半年に一度、家庭訪問をしてチェックするので、日程は自分で管理する必要があります。

4. 介護サービスの利用

ケアマネージャーにあたる人はドイツにはいないので、介護サービスをどう利用するかは当事者及びその家族の裁量に任されています。

ただ、サービスの内容は多岐にわたるため、アドバイスが必要な場合は、専門の相談員がいるPflegestützpunkte(http://www.pflegestuetzpunkteberlin.de/) に問い合わせることもできます。

5. 介護サービスの内容

家族が介護を引き受けている場合は、社会的な認知、慰労を兼ねて、毎月一定額の現金が給付されます。現物給付としては、支給限度額内であれば、福祉用具 (おむつなど)や住宅改修のための費用、介護サービス事業所が派遣する訪問介護員やその他の支援者に支払われる額、デイケアにかかる費用などが介護保険 サービスの内容となります。支給限度額内のサービスを利用する限り、当事者の負担はありません。詳しいことは加入している保険に直接お問い合わせくださ い。

 

介護サービス事業所(Pflegedienst)

通常の事業所では子供の介護は請け負っていませんので、以下のサイトを参考にしてください。子供の介護を専門にしている事業所のリストが掲載されています。

http://www.kinderkrankenpflege-netz.de/pflegelinks/ambulant.shtml

以下の事業所は、主にお年寄りの介護を担う普通の事業所ですが、Steglitz周辺にお住まいの方であれば、例外的に子供の介護も引き受けています。

vita:bless www.vitabless.de

会員の評価 → 今までに何度かベビーシッターを頼みましたが、どの方も親切な看護婦さんで、食事や着替えの介助など、丁寧に引き受けてくれました。

ただ、電話一本ですぐに誰かが来てくれるわけではなく、万が一の時にすぐに対応できる保障はありません、もしも誰かつかまれば派遣します、と言われました。ちなみに一時間39,50ユーロです。

 

病院/医者

児童精神科

Dr. Michael Elpers Facharzt für Kinder- und Jugendpsychiatrie    

Innsbrucker Straße 20     10825 Berlin  Tel: 030 21016333

会員の評価→ 自閉症を専門にしている児童精神科です。知能テストもここでしてもらえます。待合室もきれいで明るいし、悪くないです。医者と患者(保護者)の関係はドイツでは普通ですがかなり事務的です。

 

歯医者 Vivantes Klinikum Neukölln

Vivantes Klinikum Neuköllnには、(重度)障害のある患者さんを専門に治療するセンターがあります。問診時間は火曜日と水曜日の午前中のみで、麻酔をかけて治療するのか、全身麻酔が必要か、外来か入院か、などの本人に適した治療法を考えるほか、かかりつけ医と連携しながらの治療も可能です。

Zahnärztliche Behandlung von Menschen mit Behinderung

Rudower Straße 48

Tel. (030) 130 14 2045

http://www.vivantes.de/knk/zahnzentrum/kontakt-und -sprechzeiten/

療育機関

SPZ (Sozialpädiatrisches Zentrum)

数多くある療育機関の中でも代表的な組織で、障害児・発達障害児全般の診断と療育を担います。大病院の一部として機能している場合もあります。

ホームドクターでの通常の診察の際に顕著な発達の遅れが見られると、経過観察のためにそちらへ行ってくださいと言われて戸惑う保護者の方もいらっ しゃるかもしれませんが、安心して予約を取ってください。子供のためのセラピーは質の高いものですし、保護者のために専属のカウンセラー、ソーシャルワー カーがいる場合もあります。

付属の幼稚園がある場合には、統合教育を実践しています。

DBZ  (Diagnose- und Behandlungszentrum)

名称は違いますが、おおよそSPZと変わりありません。

教育機関

Thomas Haus      http://www.thomas-haus-berlin.de/

シュタイナー教育の理念を取り入れた障害児のための幼稚園です。

会員の評価→ この幼稚園に出会って、私たち親子は救われました。私は5つ星をつけます。しかし、入園児数が限られているため希望にこたえられないこともあるそうなので、早めにコンタクトをとることをお勧めします。

Parzival-Schule    http://www.parzival-schule-berlin.de/files/home.htm

 

その他

Lebenshilfe  www.lebenshilfe-berlin.de/

知的障害をもつ人とその家族を支援するために幅広い サポート内容を提供している団体で、費用は介護保険の適用内です。本人の余暇や社会参加を充実させ、また家族の負担を軽減するために支援員を派遣したり、就労や自立を助けたり、家族の相談に乗ったり、当事者の生活状況に密着し、寄り添うような形での支援策が特徴です。

相性の良い支援員を選ぶためには担当者に、どのような人を望むのか、年齢、職歴、性格などの希望を事前に遠慮なく伝えるのがコツです。

会員の評価→ 長男(10歳の自閉症児、発語は無く、多動があるので目が離せない)を週末に連れ出してもらうために電話して問い合わせたところ、最初は若い女性が子供の担当になり、落ち着いた感じだったので安心して送り出したのですが、実際は重度障害の子供に対する耐性に乏しかったようで、悪戦苦闘していました。たまたま彼女が辞めたので次は男性を希望したところ、偶然、子供が通う学童保育で働いている若い男性が後任となりました。彼は障害児と接するのが楽しいようで、臨機応変に対応してくれているようです。相性と言うのは大事ですね。押さえ込まないといけないので、歯医者での診察にも付き合ってもらい、とても助かっています。支援員として働いているのは圧倒的に女性が多いので、男性を希望する場合には、早めにコンタクトを取るのが望ましいようです。

 

Kooperationsverbund Autismus Berlin  

最近発足された、自閉症の子供から大人までの支援機関です。

http://www.verbund-autismus-berlin.de/