山口ヒロミさんの個展

今日は大阪在住の銅版画家、山口ヒロミさんの個展を見てきました。重度障害の娘さんを介 護する傍ら、彼女のことを知ってもらうために「あまね通信」を発行、その挿絵を描くこと から銅版画に発展していったそうです。 山口さんが描く娘さんの曲がった手足は、エゴン・シーレの曲がりくねった身体を想起させ るものの、それよりも柔らかく、繊細で、女性のもつ根源的な美しさ、というものを余すと ころなく表現しているように思いました。展示してある作品数こそ少ないものの、細部まで 丁寧に描き込まれた絵はじっくり見ているといろいろな発見があって、見ごたえがあります。 おすすめです。
Frauenkreise Choriner Str. 10,  10119   Berlin-Mitte 火、水、木 11 時から 16 時   4 月 14 日まで

Amane