はじめの一歩

小児科医に行きましょう

最初の相談相手は小児科医です。日本語で書かれた診断書があれば、英語かドイツ語の翻訳を持参するのが望ましいでしょう。今まで受けてきた療育やセラピーについて事前にメモしておくと、スムーズに話が運びます。どのような療育や教育方法を望んでいるのか、具体的なビジョン、希望があれば、はっきりと伝えましょう。逆に何から手を付けてよいのか全く分からない場合は、その旨伝え、何を最初にやるべきなのか教えてもらいましょう。

最初の段階で大事なのは、大まかに分けて以下の3点です。

・障害者手帳(Behindertenausweis)を申請するべきか?

・要介護なのか?(Pflegegradに該当するのか)

・専門医に行く必要があるのか?、もしくは何らかのセラピーが必要なのか?

どこで何を申請したらいいのか分からない、など不明な点があれば、しつこく聞きましょう。遠慮は無用です。

なお、ドイツの健康保険に入るときに選択肢があるならば、AOKなどの公的な保険(Gesetzliche Krankenversicherung)を活用した方がよいでしょう。私的保険(Private Krankenversicherung)に加入している当会の方から、「各種セラピーを利用する際に費用が下りないことがある。」という情報が寄せられています。ご加入の前に、保険会社に直接問い合わせ、どのような内容をカバーするのかお確かめになることをお勧めします。

 

Jugendamtには行きましたか?

幼稚園や学校の選択に困った時、家庭での療育のために支援が必要な時はJugendamtに行って相談しましょう。Sozialarbeiterと呼ばれる公務員が長期にわたって各家庭の支援を担当します。場合によっては、課外活動に付き添う支援者(Einzelfallhelfer)を派遣してもらえます。ちなみに、学校の内部で何か問題が起きた時、また、授業に参加するための特別なサポート要員(Schulhelfer)が必要な時の窓口はSchulamtです。

 

支援者の輪を広げましょう

当会のような、障害を持つ子供たちの日本人の親の会は、私たちが知る限りでは、残念ながらドイツの他の州には存在していません。当会では実際にお会いしてお話しすることに重点を置いていますので、他の州からのお問い合わせは原則としてメールのみとさせていただいています。また、ドイツは連邦制のため、州によって療育体制が多少異なることもあり、他の州の実情を正確に把握することはとても困難です。ただ、「日本語で療育、特殊教育についての話をしたいけれども窓口がない・・・。」という切実な声があれば、当会より大使館などに伝えていく努力をしたいと思っています。

けれども、逆に日本語にこだわらなければ、相談窓口は各地に必ずあるはずです。ドイツ人の親の会に加入すれば役に立つ情報が入りますし、公園や幼稚園、学校などで知り合う人の中には、日本に興味を持っている人がいるかもしれません。こんな会、こんなグループがあるんだけど、行ってみない?と誰かに声をかけられたら、勇気を出してとりあえず顔を出してみませんか?